コンパクトな家はせまくない!後編・天井と窓がもたらす空間の広がり
こんにちは、住宅生協です。
先週のブログでは、建物がコンパクトでも住み心地が良くなるポイントをご紹介しました。
記事はこちらから
https://www.mie-jsk.or.jp/blog/8491
今回は設計の工夫で感覚的な広さを感じる方法についてお伝えします。
■開口部を大きくする
LDKがコンパクトでも、窓を大きくすることで空間に広がりが生まれ、部屋がせまいというマイナス面を感じにくくなるでしょう。
壁の面積が小さくなるため、「圧迫感」がなくなり、屋外空間とのつながりが生まれるのもポイント。
構造上の問題がない範囲で開口部を大きくするのは、実際の畳数よりも部屋を広く感じるために有効な方法です。
ただし、窓を大きくすることでコストアップの幅も大きくなります。
窓自体はもちろんのこと、シャッターやカーテンなど窓に付随する物の価格も上がり、トータルの建物価格が上昇するのは覚悟しなくてはなりません。
■天井高を高くする
三重県住宅生協の標準仕様は、LDKの天井高を2.55mとしています。
十分な高さではありますが、さらに天井高を高くすることでお部屋を広く感じるようになります。
標準的な間取りであれば、20~30万円(※)ほどのコストアップで天井高2.7mにすることが可能。
費用対効果の高い方法だと言えるでしょう。
また、LDKの中でキッチン部分の天井だけを下げて、相対的にリビング・ダイニングの天井を高く見せる方法もおすすめです。
天井の段差によってLDKに立体感ができるため、これだけでも空間を広く感じられます。
段差がアクセントにもなるため、デザイン面でもメリットがありますね。
この方法であれば、3~4万円(※)のコストアップで実現が可能です。
さらには、建具の高さも上げるのも有効です。
リビングのドアは標準仕様が2mですが、ハイドアを採用することで、こちらも立体感を演出することができお部屋の印象が変わります。
このほか、色使いの工夫も重要です。
床やクロス、家具、カーテンなどを選ぶ際、明るめの色を選択することで部屋の狭さを感じにくくなるでしょう。
このように、さまざまな工夫でコンパクトな建物でも部屋を狭く感じにくい方法があります。
限られた敷地の中、建物価格を抑えたコンパクトな家をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!
※金額は一例です。建物や間取りの条件によって異なりますので、詳しくは住宅生協のスタッフまでご相談ください