省令準耐火構造ってどんな家?
こんにちは、住宅生協です。
三重県住宅生協の家は、「省令準耐火構造」が標準仕様です。万一のことを考えても、火災に強い家を建てることはとても大切。今回はこの、省令準耐火構造がどういうものなのかお伝えします。
■火災に強いから火災保険がおトク
省令準耐火構造とは、建築基準法で定められた「準耐火構造」に準ずる防火性能がある住宅の構造を指しています。長期間の固定的低金利住宅ローン(フラット35)を扱う住宅金融支援機構が基準を定めています。
この構造のメリットは火事が起きた際に火が広がりにくいこと。延焼を抑えて、命や家財道具を守る可能性を高めます。
もう一つのメリットとして挙げられるのが火災保険料。住宅ローンを組んで住宅を購入する場合、火災保険に入ることになります。保険料は家の構造によって変わり、火災に強い住宅は一般的な住宅に比べて割安です。
火災保険料の算定基準となる建物は「M構造」(マンション)、「T構造」(耐火)、「H構造」(非耐火)の3区分。省令準耐火構造の戸建て住宅は、T構造に当てはまります。保険の内容によっては保険料が半分程度になることもあるようです。
火災に強いのはもちろんですが、決して安くない火災保険料のことを考えても、割引を受けられるメリットは大きいですよね。
■火をもらいにくく、広げにくい
省令準耐火構造の承認を受けるポイントは、隣家などから火をもらいにくい構造であることと、火災が発生しても一定時間、部屋から火を広げない構造であること。もし、ほかの部屋に燃え移っても、炎の広がりを遅らせることのできる構造などがあります。
このような住宅を実現するため、下記の構造が求められています。
1.外壁および軒裏が防火構造であること
2.屋根を不燃材料でつくり、または葺いたもの、あるいは準耐火構造であること
3.室内に面する天井および壁は通常の火災の加熱に15分以上耐える性能を有すること
4.その他の部分は防火上支障のない構造であること
マイホームを購入する際は、万が一のことも想定し、家族の暮らしを守ることのできる家を選びましょう。