ますます注目される家の「換気」。24時間換気システムのおすすめは?
こんにちは、住宅生協です。
コロナ禍の暮らしで重要視される中の一つに換気があります。
家の中で過ごす時間が長くなり、ますます我が家の換気について気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は住宅への設置が義務付けられる24時間換気システムの種類と、三重県住宅生協の標準仕様についてお伝えします。
■第1種と第3種の違い
2003年に義務付けられた24時間換気システムは、2時間に1回、家の中の空気が入れ替わる仕組みです。
室外の空気を室内に取り入れる「給気」と、室内の空気を室外に出す「排気」の方法の違いにより種類が分けられており、一般的な住宅では第1種と第3種のいずれかが選択肢となります。
第1種
給気側、排気側の両方に機械を設置して換気する方法
第3種
給気側は給気口、排気側に機械を設置して換気する方法
第1種は強制的に換気を行うことで、より正確な換気のコントロールが可能ですが、ダクトを設置する必要があるなどコストアップは避けられません。
第3種は最も多く採用されている方法で、給気は自然に任せるため第1種ほどのコントロールはできませんが、ダクトの設置は必要なく、トイレや浴室、キッチンなどの換気扇を使用するためコストがかかりません。
■気密性が高ければ
こうして比較すると、第1種の方が換気性能という面で優れていると感じますが、気密性の確保された家であれば第3種換気でも十分に建物全体の換気を行うことができます。
第1種はダクトにカビが生えてしまうリスクがありますが、第3種は単純な構造のためメンテナンスの必要がないというメリットも。
ZEHの家には第1種換気、という時代もありましたが、建物の性能自体が上がってきたことで現在は第3種でもZEH住宅として十分な役割を果たすため、三重県住宅生協は標準仕様として第3種換気を採用しています。
写真は、標準仕様で取り付けるサッシに換気かまち(給気口)が付いたタイプです。
24時間換気システムにどこまでの性能を求めるかは、お住まいの地域の環境(寒さが厳しい地域では第1種の熱交換という仕組みは非常に有効です)も考慮して、検討すると良いでしょう。
詳しく知りたい方は、住宅生協のスタッフまでお気軽にご相談ください!